原
今日は酔っ払いにからまれました
バイトから帰ろうとして新橋駅に向かう途中、
「すいませーん、駅どっち?」
僕は駅の方向を指差して、あっちです、と答えました
…というか駅は見えてました
僕も駅に向かうので自然と駅までオジサンと歩くことになります
オジサンは超フレンドリーに話しかけてきます
僕だって愛想笑いは得意だ!なめるなオジサン、かかってこい!
「え?あっち?あっち?」
「いや悪いね、完全に酔っ払っちゃってさ~」
「…ところであんた、ナイスガイだね」
ここで僕は思ったのです、もしかしてこいつゲイかも!、と
なんか距離もやたら近くて肩と肩が触れ合う感じだし
警戒すして距離をおく僕 詰め寄るオジサン
「俺は初めて見たときからね、いい男だと思ってたよ」
「その目がナイスガイだよ」
怯える僕 とめどなくオジサン
「きっといい就職するよ!」
…ん? 就職? 話が読めません
「就職にはね、スキルが大事なんだよ」
「例えばラーメン屋さんはラーメンに詳しいとか」(…スキル??
「女にモテるとかでもいいんだぞ!」
「俺は営業部隊なんだが、女を落とすのと営業するのとは、まぁ結局同じことだ」
「まぁでも、あんたはうまくいくよ!」
…どうやらただのほめ上戸のようです
「やっぱね、プラス思考だよプラス思考!」
「原が言ってたんだけどね、巨人の原、知ってるだろ?」
「原がね、夜に考えちゃだめだ、マイナス思考になるから、って言ってたんだよ」
「こりゃあね、確かに、一理ある」
「夜はね、やっぱ、マイナス思考になるだろ?」
「あんたこりゃあね、あんた、いただきだよ!」
…いただきだよ!
オジサンがいただいてるうちに駅につきました
オジサン山手線 僕銀座線 改札の前でお別れです
「いやーしかしほんと悪かったね」
「んじゃ俺帰るから」
「あんたはやればできる!」
「じゃあな!」
グッバイオジサン

