はばねるねるね
先日、モスのハバネロフォカッチャを食ってきた。
東ハトの暴君ハバネロで一躍有名になった激辛唐辛子である。
私は辛いものは好きだし、昔からわりと強い。
父親が辛いもの好きであるせいか、我が家のカレーは辛く、それを幼い頃から食ってきたからだと思う。
まだ小学生の時分、遠足だか林間学校だかでとある牧場に行った。なんかよくわからんワークショップをこなした後、昼食にカレーが出た。友人たちはそれを食べて、「辛い。マジ辛い」「こんなん食えねー」「ヒーヒー」とか言っている。さぞや辛いのだろうと思って食ってみたら別に普通で、私ひとりおいしくいただきながら、『なんでこんくらい食えねんだこいつらわ。舌が幼女なんじゃねぇのか、味蕾が親離れできてねーんじゃねぇのかクソガ』とか思っていた。
・・・つまり何が言いたいかというと私はそれぐらい辛いもの平気だぜ、ということを印象付けるエピソードであったわけなのであります。
で、先日昼飯を食べに三田のモスバーガーに行ったんです。
モスは好きなので良く行くわけで。
だから大抵のメニューは食べたことがあって、何を頼むか毎回迷うわけで。
新メニューとか期間限定メニューとか出たらとりあえず食べてみるわけで。
でもバーベキューフォカッチャは厄除けのときに食べたわけで。
コロッケフォカッチャはもっさりしてそうな、あんまりおいしくなさそうな感じがするわけで。
したらハバネロフォカッチャ食うしかないわけですよ奥さん。
僕はハバネロフォカッチャのオニポテセットを頼みました。ドリンクは山ぶどうスカッシュにしました。したらレジのおねーちゃんが、
「ハバネロフォカッチャのほう大変辛くなっておりますがよろしいでしょうか?」
とか聞いてくるんです。
こういうチェーン店のメニューで“激辛!”とか言ってるものは往々にして大して辛くなくて、ふつうの人が食べてちょっと汗が出るかな程度、ましてや私のように舌が成熟しきって成熟タソと呼べる域まで達してしまったガイズにとっては「何これ?誇大広告?詐欺?詐欺?え?お客様センターに電話するよ?お?」とか言いたくなるようなシロモノであることが多いわけです。(そーいや昔、「激辛カレーパンが辛くないんですけど」ってお客様センターに電話する罰ゲームをやったなぁ)
当然ハバネロフォカッチャも、マックに次ぐ一大勢力を有するモスバーガーが提供する製品。“激辛!”なんてブラフで、大した辛さじゃないだろう、せいぜいバーモントカレーの辛口ぐらいの辛さだろう、そう思って注文したんです。僕はレジのおねーちゃんに、
「平気です」
と答えました。
席に座って2~3分待ってると、ハバネロフォカッチャがやってきました。なにやらオニポテはもう少し時間がかかるとのこと。はいそうですか。
とりあえずハバネロフォカッチャを食べようと思い、包みを開けた時点で僕ちょっとヒヨりました。なんか色が、『俺は暴君だよ?ブラフじゃないぜクソガキガ』って主張してます。明らかに辛い色です。
しかしそこは僕も成熟タソ。そんな脅しに屈するわけにはいかないのです。
意を決して一口め、美味しい。でもそこはかとなく辛い予感がする。
二口め、ハバネロのソースが口に入った。うん、辛い。でもこれくらいなら平気かな?
三口め、なんかカプサイシンががんばりはじめた感じ。
四口め、辛い。コレは辛い。汗が出てきた。
五口め、涙目になってきた。
六口めを食べているとおねーちゃんがオニポテを持ってきた。心なしかほくそ笑んでいるように見える。『アンタにゃまだハバネロは早いわよ、フフン』と言いたげだ。ちくしゅう。
辛いものを食べているときは水を飲むと味覚が鋭敏になるから、水を飲んではいけないと昔聞いたのだが、たまらず山ぶどうスカッシュに口をつける。さわやか~。でも炭酸が弾けて舌を刺激する。ヒー!
七口め、汗ダクダク。トイレに行って顔を洗い、汗をふく。
八口め、もはや苦痛である。しかし食べ残すのはもったいないししゃくだ。
九口め、私は決心した。ハバネロのソースを払いのけ、残りを一気に食う。そして一気に山ぶどうスカッシュを飲み干す。
==========完食==========
試合には勝ったが勝負には負けた。ちくしゅう。というか試合にも勝ってないのかも。
余談ですが、人間の舌は甘さ、塩辛さ、酸っぱさ、苦さの4種類の味覚しか感じられないそうです。
じゃあ辛さはなんだ、というと、辛さは“痛み”だとか。
つまり辛いもの食って喜んでる人は舌が痛いのをよがってるわけですね。
変態ぽ。うぷぷ。
私?私は辛さがもたらす食後のさわやかさを英国紳士のごとくジェントリーに楽しんでいるだけなのでいたってノーマルです。フ( ´_ゝ`)
しかし今までの経験だと、屈強なガチムチオッスメンでいかにもSな感じの人に辛いもの好きが多い気がするのですがなんでだろうか。意外とMなんだろうか。

